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「じゃあ二人で作るか」
という俺の言葉に、京一は嬉しそうに、うん、と頷いた。
京一にお湯を沸かさせておいて、俺は野菜を切る。
「俺にも切らせろよー」
と言う京一を、子どもだなあと思いながら、だめ、と言った。
「なんでよ?」
「京一に切らせるわけにはいかないの!怪我でもしたらどうすんだよ」
「ひーちゃんは怪我人だろ?そんなやつに料理させらんねーよッ!」
平行線で、むきになって言い合ってるふたりだけど、
お互いを思えばこそだから、自然と顔がニコニコしてしまう。
そして笑いながら、俺はそっと京一にキスをした。
京一は真っ赤になって下を向いたけど、やっぱり笑い出して、
今度は京一からキスをしてきた。
キスをして、キスされて、キスをして。
もうその繰り返しで、それでも飽きなくて。
長いキスをしたあとに俺は京一をキッチンの壁に押し付けて膝を京一の足の間に割りいれた。
割りいれた足を動かすと、京一はジーンズ越しに弱く快感が走って真っ赤になった。
セーターをたくし上げて素肌に触れると、京一が体まで熱くなっているのがわかる。
「京一・・・俺にプレゼント用意してないんだろ?」
「え・・・な、ないけど」
「じゃあお前くれよ」
「・・・・・・ひーちゃんはなにくれんの?」
「おれをやる」
「・・・結局一緒じゃん・・・」
「二人とも、嬉しいだろ?」
京一は下を向いてしまった。
俺は京一を連れてキッチンを出て、ソファに押し倒した。
唇を奪い、もどかしそうに服を脱がす俺の耳に、
ふとクリスマスソングが聞こえたような気がした。
メリークリスマス
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