ちょっとだけ寝よう。
その方がすっきりして、
紅葉を明るく迎えられる。
1時間だけ。
ちょっとだけね・・・。
俺は眠りに落ちていった。
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そしてすっきり目がさめた。
よしよし。
んー今何時だ・・・?
2時。
・・・2時?
2時。
・・・えッ!
ガバッと起き上がって、時計をつかむ。
ほんとに2時!
ヤバイ!
俺は慌てて部屋を見回す、が、
もちろん紅葉は来てない。
その辺にいるかも、という淡い期待を抱いて外に出ると、
ドアの外に小さな紙包みが。
紅葉からのプレゼントだった。
俺は激しく後悔しながら駅や周辺をうろうろしたが、やっぱり紅葉はいない。
とぼとぼと家に帰って、ふたりで食べるはずだったご飯をひとりで食べた。
量が多くて、食べきれなかった。
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