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俺は病室を出て京一の声のする方に向かった。
すると病院の玄関のところで、たか子先生の小脇に抱えられた京一を見つけた。
「ひ、ひーちゃん!たすけてえー」
・・・なさけねえなあ。
たか子先生は俺を見ると、ニヤニヤしながら京一を俺に手渡した。
「がんばるんだよ」
その言葉に俺は顔がさっと赤くなるのが自分でも分かった。
ばれてる・・・。
当の京一はたか子先生から逃れたという安堵から無頓着だったけど。
笑いながら去っていくたか子先生を見送って、俺と京一は病院を出た。
「なあひーちゃん・・・せっかくのクリスマスなのに、よかったのか?」
「・・・なにが?」
「だからさ、美里とか小蒔とか・・・誘いたいやつ、いたんじゃねーのか?」
・・・。だからこうして誘ってんだろ。
「ばかだなあ京一は」
「・・・なんだよ!その笑いはッ!」
「おしえてあげない」
「・・・ひーちゃんもだいぶ性格よくなってきたなあ・・・」
俺がそれには答えずにっこり笑うと、
京一は安心したように笑った。
瀕死だった俺が憎まれ口まで叩くんだから。
「ラーメンでも食いに行くか」
と言った京一に、俺は
A そうしよう
B 違うところがいい
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