‡‡東京魔人學園朧夜行『歪』‡‡

【月の色へ】

†ネタばれですので、プレイしたい方は見てはいけません†
†何度も言いますがネタばれでショックを受けても責任とれません†
†九角の外伝の方は……吹き飛んじゃったんですけど希望があればやります(笑)†

 

■外伝弐:歪(ひずみ)

それは、外法のエンディングからはじまる    

桜之杜、新しい校舎、真神で時諏佐の声が響く中、男が感慨深げにそれを見つめる。

主役は蓬莱寺京梧。

醍醐が後ろから語りかけるが、興味の無い様子。
剣の道に生きると決めた京梧は平和になり、刀を捨てる時代がくるのは判っても、気持ちが許せない。
俺みたいな奴がいたらあいつらも迷惑だろう?と。
校舎を指差して『俺には、あの場所は眩しすぎらァな』と語る。
立ち去る京梧を引き留める事ができない醍醐は、別の事を持ち出してきた。
何やら芝の高輪で人斬りの事件が起きているらしい。
ふらりと足をそちらにむけた京梧。
しんと静まりかえる屋敷の中から女の悲鳴と不穏な空気を察した京梧は、ためらいもせずに飛び込んでいく。
そこで出会したのは、僧侶。(月照/げっしょうでした。クロニクルで確認しなおした。でも、月照の話題も出ているんだよな。違うのかな)
しかし部屋一面に描かれたものは人の血で描き上げた方陣のようであった。
何かをぶつぶついっている僧侶に戦いを挑む京梧。
ふとできた隙に首を僧侶の手で締め上げられる。
振り払っても傷は残った。、
そして僧侶の放つ禍々しい気が『外法』に似ていることを悟る。
刀を僧侶めがけて振り下ろす京梧。
しかし、突如力を増幅させた僧侶の『刻渡り』の力で意識を失うのであった。
京梧に言われて番所へ走った女が帰ってきたとき、屋敷には何の痕跡も残っていなかった。
ただ、野次馬の中に見慣れぬ美しい僧侶がいた位で……。

京梧が気が付いたときには屋敷の中に居たはずなのに森で倒れていた。
よく見ると刀も脇差しも持っていない。
僧侶に付けられた首の傷に気が付き、辺りを探るが何も変わらない。
枝を拾って辺りを探していると、何故か子連れの若い男と女がやってくる。
何故か舶来の衣装を着ている。
追って変な狸男と昆布男(ちんぴら/笑)もやってきて、いちゃもんをつけてきた。
お約束の「時代劇でも撮影しているのか?」という台詞。
しかし枝であっさり撃退。
行きがかり上助けた夫婦に丁寧に礼を言われ、名乗られた時京梧は慌てる。
「蓬莱寺といいます」
とりあえず、同じ姓なんて珍しくない、と自分を納得させる。(蓬莱寺なんて珍しいよ、京梧さん!)
焦って江戸の話を持ち出して見るも、ここは違う場所。
当然夫婦も首を傾げる。
「今は1979年ですよ?」
京梧がその意味を理解できるのはもっとずっと後であった。

18年後   1997年。
場面が変わって、隣の部屋から声がしている。
「新宿へ行きたまえ   
鳴瀧と、少年。(朧綺譚/第零話:鳴瀧エンディングそのまま)
少年が部屋から出ていったのを確認して、部屋に入ると、鳴瀧が話し掛けてくる。
そこで呼ばれる『神夷京士浪(かむいきょうしろう)』の名は、『蓬莱寺』と名乗った夫婦の手前、自分も『蓬莱寺』であると名乗るのをためらったからである。ようやく呼ばれ慣れた感じである。
先程まで鳴瀧と会話していた少年の事を思う。
かつて、俺が友として一緒に闘った   もう二度と会うことはないであろうその友と同じ瞳をもつ少年の事を。(※)
少年はまだ自分の力を知らん、と鳴滝が語る。
思えば因縁ともいえる出会いだったかもしれない。龍の血を引く者と一緒に戦い、その同じ龍の血を引く者を目の前で失うことになり、そして今。
その少年に自分の果たせなかった事の重さを背負わせなければならないとは。
「俺が昔、鍛えてやった餓鬼も東京に住んでいるはずだ」(※)
俺は、誰とはなしに呟いた。(※)
(願わくば、出逢い、その力を貸してやれ   (※)
俺が、この時代にやってきた後に、あの若夫婦の間に生まれた   俺と同じ『京』の字を名付けられた少年の顔を思い出した。(※)
(背景は京一が第一話で登場した樹の上のシーン……。顔は隠されてますけど(笑)この辺りで京梧が名付け親?とか説が出てました……(笑))
そして、中国へと行くと伝える。
龍の血を継ぐ少年に託さなければならない訳がある。
富士から蘇り、弦麻を   少年の父親を殺した柳生の不死を解く鍵が中国の仙境・崑崙にあるはずだと信じて。
これはあの洞窟で出会した仙人から聞いた京梧だけが知りうること。
そのためにも旅立つのだ。

 


ということで、如何でしたでしょうか?
ざっとおおまかにあらすじを書いてみましたが……。
うろおぼえなところが多すぎて何度もやりなおしたりして(汗)
突っ込みはない方が良かったかな……?
しかし、知人に言われて気が付いた。
京梧が神夷京士浪だとしたら、柳生に2度も負けていることになる。
外法での富士の戦いで美里が言った言葉が彼には重くのしかかっていたんじゃないかと……。
思えば、外法になってから神夷京士浪が出てきて、じゃあ剣風帖の神夷京士浪は何だったんだろう?という疑問はありましたが。
こんなのってないよぅ!
符咒封録の『流浪の剣士』は的を得ているなぁと。
そんなだから京一に厳しい修行をして京一が逃げ出しちゃったのかなとか(笑)
あとは京梧の子孫が京一じゃないのか?という問題も残ったりしますね。
子孫でなくても素質があるから師弟になったというのは駄目かなぁと言ったら『あまりに似すぎている』ってことで血は受け継いでいる説濃厚(笑)

外法でエンディングにて別れ、二度と会えなくなるのはそのせいだったのだなぁと納得。
今井監督もしょっちゅう『前世じゃない』と言ってましたしね。
あれは今にして思えば京梧を思いっきり指してたんでしょうな。

†(※)部分は原文そのままです。†

 

 

 


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