□■□クリスマスは君と一緒に□■□





「俺んち行こう」

「ひーちゃんち?・・・そういや、行ったことないなあ」

京一は単純に喜んでいる。
俺は、こんな人の多いとこでうろうろするよりは、京一と二人になれるとこ、と思って言ったのだが
よく考えると京一と二人っきりって言うのもちょっと危険だよな、と思った。
京一に好きって言ってしまうんじゃないだろうか、
そして気持ち悪がられて嫌われるんじゃないだろうか・・・
でももしかしたら。
もしかしたら京一も俺のこと好きかもしれない。
そんな甘い考えにすがっている自分をちょっと笑った。

買い物をしてから俺の家に着くと、京一はお邪魔しまーすと言って入ったあとに、
これなに?とかいいなこれーとか、おいてあるものに触りまくっていじくり倒して喋りまくった。
俺はそんな京一の相手をしながら、お腹がすいていたことに気づいた。
ラーメン屋に行こう、と言いだした京一はなおさらだろう。

「京一!俺ご飯作るけど、なんでもいいだろ?」

と聞くと、京一は俺のとこに飛んできて

「メシ!?なんでもいいけど・・・一緒につくろーぜ」

と言った。
俺は言った。

 A 俺が作るから座ってろ。
 B じゃあ二人で作るか。


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